坐骨神経痛 痛みについて
下北沢、代田、松原、笹塚!どこの駅からも徒歩7,8分でお来院いただけます!山中接骨院成田です。
3月に入りまして、暖かくなったり寒くなったり雨が降ったり。体調管理が難しい今日この頃。急な体のお痛みなどでていませんか?
1月の大雪の際には、慣れない雪かきでぎっくり腰を起こしたり、手首を痛めてしまったりと体が悲鳴をあげてしまう患者さんが沢山来院されました。
先日、特に強い痛みを訴える患者さんがご家族と来院されまして、その方もやっぱり雪かきをやっていたら痛くなってしまった、とのことでした。
玄関の5cm位の段差も上がれないくらいの痛みで、足も上げられない、一歩歩くたびにお尻に激痛が走る、その位のお痛みでして、すわ骨折を伴うようなお怪我か、と思ったのですが、どうやら痛いところは腰ではなく、お尻のほっぺのところが痛いとのこと。
いろいろな検査をさせていただいた結果、
「坐骨神経痛」と判断いたしました。
腰への施術を集中させたことで、その日のうちにだいぶ痛みが軽減し、ひとりで歩いて帰れる位まで回復されましたが、坐骨神経痛は一時的に治まっても、しっかり治療しないと長い間つらい思いをしてしまうので、しっかり治療していきましょうとお話をしてその日はお帰り頂きました。
最近、痛みの程度はちがいこそすれ、同じような症状で来院されている患者さんが増えており、又、患者さんから
「聞いたことはあるけれどいまいちよくわからない」
という声をよくお聞きするので、今回は
「坐骨神経痛」
についてお話させていただこうかと思います。
まず、坐骨神経痛とはなんぞや、ということからお話しさせていただきますね。
文字どおり、「坐骨神経」という名前の神経を原因とした「痛み」のことです。そのまんまですね。すみません。
ただ、なぜこんな風に一拍おいて書いたのかと申しますと理由がございまして、
「坐骨神経痛」とは、じつは「疾患」ではなく、「症状」
このことをみなさまにまずひとつお伝えしたかったからなんです。
症状?疾患?一緒じゃないかと思われるかもしれませんが、少し違います。
例えば、鼻水かなかなか止まらない人ががいたとします。この「鼻水」が症状です。
そしてその原因となる疾患は、風邪、インフルエンザ、アレルギー鼻炎
花粉症など様々です。そして、疾患の種類によって治療法はまったくかわってきます。
坐骨神経痛もそれと一緒で、坐骨神経に痛みが出る方はたくさんいらっしゃいますが、その原因となる疾患は一つではありません
椎間板ヘルニア、分離症、分離すべり症、脊柱管狭窄症、梨状筋症候群など、聞いたことがないような疾患もあるのではないでしょうか。
上記に挙げた疾患は一部ですが、その多くは「腰」にかかわる疾患が多いです。
坐骨神経痛の名の通り、坐骨神経やその周辺の筋肉に何らかの異常があることで痛みを出すのですが、坐骨神経痛のスタートは
腰にあります。腰の位置で下半身を支配する神経が左右の下半身に枝分かれして、つま先まで神経が走っています。それに沿って痛みが出ることが多いのですが、特に強い痛みが出ることが多いのがお尻の痛みです。次いで、太もも、すねに痛みが出ます。
この痛みですが、坐骨神経痛を患った方に聞くと、皆さまその痛みの強さを聞かせてくれます。
「神経を絞られたような痛み」
「脳天に響く痛み」
「足がいらないくらいの痛み」
なかなかに強いワードですね。個人差はありますが、そのくらい「痛い」のが坐骨神経痛です。
坐骨神経痛は、その症状が強くなると、歩行困難や排尿障害、痛みで夜まったく眠れないなど、日常生活が送れなくなってしまったり
中にはうつのような症状が出てしまう方もいらっしゃいます。
皆さま、もし、原因があってもなくても、
「お尻がなんだかしびれるように痛い」
「足をつくと痛い」
「歩くとお尻が痛い」
こんな症状がでたら、決して我慢せず、早い段階ですぐ医療機関を受診することをお勧めします。
痛む期間を短縮し、痛みの重症化を防ぐためには、いち早く原因見つけることが大事です。
最後になりますが、冬から梅雨の時期にかけては、坐骨神経痛を発症される方が特に多い時期です。どうか皆様ご自愛下さいますようよろしくお願い致します。